愛を信じられない家族の再生の物語……みたいなふれこみではあるが、結構みんな信じてる。それがいい。
まず、登場人物の大半が作家か作家志望という設定だけあり、セリフ回しがとても良い。軽妙洒脱で、洋画観てるわーって気分にさせてくれる。作家はこれぐらい皮肉屋がちょうどよい。もっと真理をついて読者を満足させてほしい。
娘役のリリー・コリンズのことは知らなかったが、愛情深く自傷的な小悪魔の役を綺麗に演じきっていた。母親役と雰囲気が似すぎており、本物の親子のよう。
ちょっと解決していない問題も残っている気がしなくもないが、表題どおりのハッピーエンド作品だった。まぁ人生において問題がひとつもなくなるなんて逆に気持ち悪いので、満点。