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パディントンのyuriのレビュー・感想・評価

パディントン(2014年製作の映画)
4.3
心躍る2時間のロンドン旅行!旅のお供は、紳士すぎるベン・ウィショー。

困りごとが起こるたびに 「ふぐぐぐぐぅぅ…」と唸るベン・ウィショーの可愛さに悶える。

でもね、子ども向けと思って侮ることなかれ!ですよ。

まず音楽がよい。ジャズやカリプソ風味の、ベース音のずんずん感がきもちよいサントラ。ストーリーとは無関係に登場するおじちゃんバンドが、なんとも良い味。

映像も、単にカラフルなのではなくて遊び心がつまってる。やりすぎない演出が効いてる。

インテリアが可愛くて、背景を眺めてるだけでも至福。パディントンがお世話になるブラウン家も、ノッティングヒルのアンティークやさんも、リアルなインテリアがたまらない。冷蔵庫はSMEGやし、掃除機はHenryやし。思わず欲しくなる。(SMEG、改めて検索したら日本だと40万円でした…関税よ…)どこか毒っけのある可愛さには、ウェス・アンダーソン風味も感じる。

パディントンの住む屋根裏も、しれっと可愛くて。置いてあるのは白のアイアンベッド。上には伝統的なキルト。ダッフルコート一つでさえ、親の代から大事にする家族ですもの。あのキルトにはきっと家族の物語が詰まっていることでしょう。

ストーリーとは直接関係のない背景の小物ひとつでも、物語を補完してくれる映画は素晴らしいと思います。画面に映るもの一つひとつが、何かを語れる映画っていいなあ。

と、なんか朝から語りすぎちゃった。今日はパディントンのサントラ聴きながら、マーマレード食べつつお仕事がんばりますー。
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