ロンドンに来た喋れる紳士的な熊、パディントンが家を探す話。パディントンが人間の常識を知らない為、様々なトラブルにあうがそれが面白い。
出会ったブラウンさん一家が本当に良い人達で良かった。熊だからといってパディントンを決して無下にしない。最初は反対してたブラウンさんも電話のシーンでは「狂暴？いいえそんなことは…」とちゃんと言ってくれてるし。というか出会うほとんどの人が、熊が歩いてしゃべってる事を当たり前かのように受け入れている。その為ずっと暖かいシュールな空気が流れている。悪人はこの映画にはいない。
パディントンがさらわれた時など少しの迷いもなく全員で助けに行く。
サスペンス、コメディ、ヒューマンドラマ、とてもたった95分とは思えないほど様々な場面、人、感情が交わる物語。
毛皮のように暖かい、マーマレードが食べたくなる映画だ。
