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複製された男のinazumaのレビュー・感想・評価

複製された男(2013年製作の映画)
3.9
『メッセージ』に続き、ドゥニ・ヴィルヌーヴ作品2作目。

『メッセージ』では、緻密な構造の物語を難解で終わらさずに、ある程度スッキリさせて終わってましたが、今回はそうはいきませんでした。難解な物語が、その難解さがピークになった状態で終わります笑。完全なる解釈委ねます系映画…嫌いじゃないです!
いろんな人の解説を見てても面白いですね。でも「じゃああのシーンはどういうこと?」みたいなさらなる疑問も次々生まれて、どうにも一筋縄ではいかないところがまた良い。

ストーリーも良し。偶然薦められた映画を観ると自分と瓜二つの男が脇役で出演している…どういうことだ!?この展開が良いですね。不気味な音楽も機能していて興味が持続する上にちゃんと怖い。

あとサラ・ガドン、素晴らしい!
『ルイの9番目の人生』のデンジャラスママの記憶が新しい。本作では妊婦さんですが、産まれてくる子大丈夫かなといらない妄想までしてしまいました。クローネンバーグ作品でも目にしますが、本作の彼女が一番かわいい!
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