このレビューはネタバレを含みます
今回の主役のような生き方、カッコいいとは思うけど、自分がやれと言われたら絶対出来ない。やっぱり自分も、この作品の主役が言っていた「無くしてはならないもの」を無くしてしまったからかな…と思う。
「開国」にまつわる作品をこういう時期にぶつけるということに意図的なものを感じるのは気のせいかな?あらかじめ断っておくけど、TPPとこの作品を結びつけるのは無理がある。
やっぱりそんなこと考えずに、桜田門外の変以降「時が止まっていた」二人の時が動き出す、その瞬間の美しさを楽しむことに専念すべきだと思う。
最後に二人が出会ったシーンは、それまでの時間の「長さ」や「重さ」を強く表現しないといけない場面。中井貴一と阿部寛の「演技力」がバチバチぶつかるシーン。全てはこの時のために、それを演技で表現する二人の迫力。言葉では表現できない。
やっぱり、これを「面白い」と思えるのは自分が「日本人」だからだと思う。こういう気持ちをこれからも大事にしていきたいと思う。