キッチー

バルフィ!人生に唄えばのキッチーのレビュー・感想・評価

バルフィ!人生に唄えば(2012年製作の映画)
3.2
聴覚障害者のバルフィ(ランビール・カプール)が色々と事件を起こしながらも運命の人と出会う話でしたが、バルフィに感情移入出来ず、ちょっと残念でした。彼の相手のことを考えない一方的なラブコールとか、さんざん盛り上げといて、あっさり諦めるとか、自己中な感じが嫌でした。生まれつき聴覚障害者の彼が自由奔放に動きまわるのは魅力なんだと思いますが、何をやってもいいの?って思っちゃった時点で楽しめなかった気がします。

それと前半にバルフィが好きになるシェルフィ(イリヤーナ・デクルーズ)の目線で物語が進んでいくところが多いので、彼女との出会いは仕方ないのですが、彼女との恋愛話いるのかなぁって思ってしまいました。メインが後で出会うジルミル(ブリヤンカー・チョープラ)との純愛に移っていくので、シェルフィが痛すぎます。

とはいえ、バルフィとジルミルの恋愛は良かったです。とても綺麗な映像で、素敵な描き方だったし、二人の純粋さやバルフィがジルミルを思いやるシーンは心が温まりました。ジルミルを演じたブリヤンカー・チョープラはまだ子供っぽい可愛さを残した女優さんで、自閉症という難しい役柄を上手く演じてましたね。
老けメイクのクオリティは3人ともウーンちょっとって感じでしたが。

後半だけなら、純愛もので良かったと思いますが、長い映画なので個人的にはもっと短い方が観やすいと思いました。
有名な映画のオマージュが一杯。チャップリンの「街の灯」とか...でも、クオリティはいまひとつ。ラストも前に観た映画と同じような設定だったので...解っていても複雑でした。
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