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マダム・イン・ニューヨークのwacchiのレビュー・感想・評価

4.4
素晴らしい! 何度観ても素晴らしい!
主婦は下、そう見られる国はインドだけではないだろう。もちろん古い価値観の日本の家庭も同じだし、他国でもそのような国は未だ存在している。本作では教育格差(語学)で我が子にまで軽蔑されるという始末。
そのような主婦が主人公のため、どうしても女性、特に専業主婦の地位や差別、教育格差などがテーマと感じてしまうかもしれない。
もちろんそれもあるだろうが、この映画の本質は違うところにあった。それは自己肯定感の大切さであり、最後のスピーチに凝縮されていた。
こんなに素晴らしいスピーチはなかなか聞けないし、実に感動的で何度観ても涙が溢れる。インド映画にはこういうシーンが時々あるから心洗われる。
自己肯定感の高い人で溢れる社会にするのは難しいが、やはり教育の現場や家庭内での互いの尊重が重要であることを本作は示唆している。
インドに帰国後、シャシはアントレプレナーとして「ラドゥ」のビジネスで大成功した、そんな勝手なストーリーで締め括った。
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