サマータイムブルース

マダム・イン・ニューヨークのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

4.0
まず、ジャケ写のマダムのイメージで実物のマダム見て驚きました
全然ホンモノの方がお綺麗で・・・
マダムの名前はシャシ(シュリデビさん)です

夫と、娘と息子、義母の5人暮らしです
この方英語が苦手であまり話せません
家族から英語の発音がおかしいとからかわれ、いつも肩身の狭い思いをしています

そもそもインドの母国語はヒンディー語なんだから、それ話せれば十分じゃん!!と思うのだけれど、公的機関や、行政機関では広く英語が使われるらしい
ハイソでは英会話は必須みたい
日本とは大違いです(えっ、日本も!?)

ニューヨークで暮らす姉の娘ミーラが結婚するので、手伝いも兼ねて彼女は一人旅立ちます
他の家族は後から来る予定です

英語ができない彼女を周りの親切な人は助けてくれます
飛行機の中で水も注文できず困っていると隣のおじさんが注文の仕方を教えてくれます
別れ際「何事も初めては1度だけ、その1度は特別な体験だ、だから楽しんで」と助言します
クー!!いいこと言うなオヤジ!!

ニューヨークでカフェに入ると、なかなか注文できない
イライラした店員になじられ、後ろに並んでる人からも早くしろと罵声が!!
居た堪れなくなった彼女は店から逃げるように飛び出します
この店員はホント酷い、見ていてかなりむかつきました

ベンチで打ちひしがれているとすぐ後ろに並んでいた男性がコーヒーを持って来てくれます
このフランス人男性ローランがすごくイケメンでいい人

後にシャシは4週間で英語が話せるようになる英会話教室の看板を見つけ、申し込みます
家族や、周りの人たちには内緒です
するとそこにはローランもいて、先生も含め家族のような温かい雰囲気になります
この英会話教室のメンバーが癒しでした

シャシはインドのお菓子“ラドゥ”作りの名人です
結婚式当日、夫から、妻は“ラドゥ”作りのため生まれた、と酷いこと言われ傷付きます

夫は彼女を愛してるのは分かるけど、インドの女はこうでないと、妻は英会話ダメだから家庭のことしかできない、と考える融通のきかない夫です

シャシは4週間で英会話を身につけて、みんなを見返すことができるのか・・・

歌やダンスは控えめです
心温まるヒューマンドラマとなっていました

最後に、主演のシュリデビさん2018年に54歳の若さでお亡くなりになられてるとのこと、驚きました、残念
“ラドゥ”はぜひ食べてみたいな