千年女優

オキュラス 怨霊鏡の千年女優のレビュー・感想・評価

オキュラス 怨霊鏡(2013年製作の映画)
3.5
新居に引っ越し後に両親が惨殺される怪事件を目の当たりにした少女で、家にある大鏡の魔力によるものとの訴えも空しく犯人とされた弟ティムを精神病院に奪われてしまったケイリー・ラッセル。11年後、ティムの退院後に再び件の家に訪れた姉弟が、鏡の仕業を証明しようと実験を試みるも魔力の返り討ちに遭う様を描いたホラー映画です。

幼い頃からスティーブン・キングを始めとするホラー物語に親しんできたマイク・フラナガンがCM制作会社勤務時に手掛けた短編映画を長編化した2013年公開作品で、本作が初主演となるカレン・ギランとブレントン・スウェイツが演じる練り込まれた物語と演出が高評価されて後に『ドクター・スリープ』を手掛けるキャリアの礎としました。

鏡が幻覚を呼ぶワンアイディアのホラーながら、相性の良い怪事件解決のサスペンスをエンジンに過去と現代を巧みに行き来しながら力強く推進していきます。アイテムとしての「鏡」の使い方は真相を含めてそれほど練り込まれておらず荒さを感じますが、次第にシームレスにある時間交錯がクライマックスのスリルを演出している一作です。
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