なお

神宮希林 わたしの神様のなおのレビュー・感想・評価

神宮希林 わたしの神様(2014年製作の映画)
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偶然、映画を観にいく前日にお伊勢まいりをした。
実際に私の目で見た神宮と、希林さんが歩く神宮、この監督さんが切り取った神宮というのは全く違っていた。建物だけでなく、雨の滴る葉っぱや、佇む動物、必死で拝む人、働いている人々。インサートされるもろもろのショットは、静的なものを動的に変え、日常を非凡に変えていた。

見終わった後、神さまのお家である神宮が、自然に囲まれた、ただただ清らかで神聖な場所というイメージが覆される。その場所が大勢の人々に支えられ、守られることによって成り立っている暖かい場所だということがわかるからだ。だから、今も昔も人々の心の拠りどころとなり続けている。

今日もまた、神宮でいただいた赤いお守りが、リュックサックに結ばれて私の背中で踊っている。
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