一つの家には存外たくさんの歴史が詰まっている。
大勢の知らない人たちが自分の家に上がりこんで好き放題に覗いてくるというだけでパニックだが、外ではテロ騒動が起こり、飼い犬は瀕死で入院、傍では派手なビジネスウーマンが早口でまくし立て、いたるところで競りが行われている状況で、誰が慌てずにいられるんだろう?
平穏な日々とは正反対の、ドタバタ運動会のような数日間。
失ってしまうかもしれないと思うだけで、いつのまにか当たり前の存在になっていたものたちに気付く。自分たちの生きてきた道を振り返る。
湧きでてくる愛の思い出。
なんて羨ましい。。