【1972年キネマ旬報日本映画ベストテン 第8位】
ロマンポルノの最高傑作とされる神代辰巳作品。実在する伝説のストリッパー、一条さゆりが実名で登場はするものの、事実上の主役は伊佐山ひろ子演じる彼女に敵意を燃やすストリッパー。
TSUTAYA TVがまもなく終了し、R18映画が見られなくなるということで鑑賞。ゲイの僕としては女の体を見ても何も興奮しないので、あくまで映画作品として観ることができた(かな?)。
とはいえ伊佐山ひろ子よりやはり実際の一条さゆりの肉体感とロウソク芸は凄い。あれ本当にやってるんだよね?
一時間強という時間で伊佐山ひろ子演じるストリッパーの内面を細やかに、時に大胆に描いた手腕は見事。なんと言っても編集のテンポが素晴らしい。拍手でハトが飛び立つシーンやラストシーンはキレがよく笑ってしまった。
終盤のドタバタコメディのような無茶苦茶な展開も腹を抱えて笑った。箱から出てきた伊佐山ひろ子の表情がこれまた素晴らしい。
キレの良い演出と伊佐山ひろ子の演技、一条さゆりの存在感が合わさった傑作。