CucumPrincess

いま、輝くときにのCucumPrincessのレビュー・感想・評価

いま、輝くときに(2013年製作の映画)
3.6
何もかも持っていて無敵だと思っていた学生も、その肩書きがなくなれば無一文。
ずっと自信があった人こそ、その落差が大きい。元からあった心の穴をハイになれる学生生活とアルコールで辛うじて埋めていたけれど、学生生活には時間の限界があり、アルコールにはそもそも心の穴を埋める力などない。心のどこかで既にそのことには気づいているから将来を決められないふりをしてるのだ。そして本当はこのままではダメだと分かっている。
それでもダメ人間Sutterは、表面上のダメさを活かして根本のダメさを隠すのが上手いので人モテするタイプだし、学生という人生の前半部分では圧倒的に勝ち組だ。

だから彼を見ていて思う。早くに学ぶべきは人を傷つけ、人に傷つけられることだと。
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