じゅんP

メタルカ METALCAのじゅんPのレビュー・感想・評価

メタルカ METALCA(2014年製作の映画)
1.8
《カンナは、ライブで歌おうとする度ゲロを吐いてしまい、バンドを組んでは解散を繰り返す残念なボーカル。

いつもの様に、リハ中にカンナが吐いてライブに出られなかった帰りの車内。メンバー同士でケンカになり、気を取られた仲間が人を轢いてしまう。
が!死んだと思った男はゾンビで、次々とメンバーを襲い始める。

そのゾンビが最高のデス声を持つことに気付いたカンナは、テツオと名付けたデス声ゾンビ含む新メンバーとバンドを組むが…》

全体像が明かされていく前半は結構楽しくて、別録り感丸出しの音楽・ライブシーンにすらノレてたけど、カードが出揃ってからは各人物や話そのものの背景が薄いままで、設定以上にも以下にもならなかった印象。
これはカンナたちのバンドが鳴らす、音楽の一貫性の無さにも通じるところがありそう。

主に①カンナの過去②テツオの過去③その他メンバーが前に組んでいたバンド、の3つがドラマの柱でありながら、どれも中途半端に投げっぱなし。
テツオをつくった組織との対決や、バンドの行く末など、決着つけるべきポイントも詰め込んでる割に、ぬるっと着地する。

駒木根隆介の愛嬌あるキャラクターと、深そうで深くない寺のシーンは、ちゃんとバカで良い。
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