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消えた画 クメール・ルージュの真実のmのレビュー・感想・評価

4.0
原題のL'Image manquante=欠落したイメージ、のほうが内容に合っている。撮る側は常にプロパガンダ映像を制作していたクメールルージュ側であったし、その映像の多くはすでに失われ、そもそも撮られなかった大量の瞬間というものがあった。私的な記憶をもとにつくられたおびただしい数の泥人形が、映画という公的な形式を取ることでその欠落を埋めようとする。テキストはクリストフ・バタイユ。カンボジアに行ったらアンコールワットもいいけどぜひプノンペンにも足を伸ばしてキリングフィールドとトゥールスレにも行ってみてください。アクトオブキリングとこれは今年観ておくべき映画。今なら早稲田松竹で二本立てで見れます。
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