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海を感じる時のryosukeのレビュー・感想・評価

海を感じる時(2014年製作の映画)
2.7
市川由衣が大胆な濡れ場に挑戦したことで話題になった本作。原作は78年に発表された中沢けいの同名の小説。共演は池松壮亮。

うーーーーーん。印象に残ったのが市川由衣のトップレスぐらい。人気グラビアアイドルとして名を馳せた市川由衣のおっぱいは想像以上に小さく、あぁ一生懸命寄せてたんだなぁ、とか冷静に思ってしまった。

池松壮亮がまぁクズ男なんだけど段々と主役である市川由衣に心を開いてく。その一方でどれだけ身体を弄ばれても一途に想い続けていた市川由衣の心は離れていくっていう小難しい恋愛映画。はっきり言ってどの登場人物にも感情移入ができなかった。

30年前の作品を実写化するにあたって、時代をどこに設定するのか疑問だったがどうやら原作通り30年前ほどが舞台みたい。の割には、市川由衣を始めとする女性陣の髪型は比較的現代的で、冒頭の新聞部室から覗く駐車場には普通に軽自動車(ワゴンR)が映っていたりする。セリフまわしは昔らしいだけにそういう細かいところの整合性がとれてなくて「ツメが甘い」作品だと思った。

なんつーか、原作小説はきっと面白いんだろうね。それを読んだらもっと細かい心理描写があって、感情移入も出来たのかもしれないけど、冗長な間の演出やボソボソと喋る演技は僕には合わなかった。ただセブンスターと時々ハイライトを吸う僕にとってはそういう小道具はやや嬉しかった。
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