らむだ

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のらむだのレビュー・感想・評価

4.2
キーラ・ナイトレイのお顔が物凄く好きな上、今作では性格もイケメンなキーラ・ナイトレイなのでテンション上がって見てたんだけど……え、つら……史実に基づいているとはいえ、「命の選別」や「ホルモン療法」とか……タイトルからは想像できない展開が来たんだが……途中まで完全にサクセスストーリーの流れだったじゃん……この話をエンタメで終わらせない覚悟を感じたよ……


ここからは完全に余談だが、ベネディクト・カンバーバッチ演ずる主人公に放たれた「貴方は怪物」ってセリフは、彼を何らかの障害持ちだと認識してるからこその言い回しだよなあ(あの状況ではゲイを意識してるかもしれないが)……健常者だと認識してる相手なら「人でなし」「クソ野郎」「狂ってる」くらいの表現になるでしょ……「お前を人として扱うのはもう無理」みたいなニュアンスは出ないでしょ……とっさの言葉には認識が滲み出ちゃうんだよなあ……でも悲しい事に、自分は共感しちゃったんだよなぁ……どこかで「障害者・同性愛者は人間とは違う生き物」だと認識してるんだよなぁ……とはいえ、彼女のあのセリフは主人公と対当に接した来たからこそ出てきた評価でもあるし、その後主人公を迫害するような言動も無かった。同じ人間なんだと「みなす」ことと、同じ人間として「扱う」ことは決定的に違うんだね……

最後に、女王が恩赦出したって最後にテロップ出てきたけど、は?恩赦?って思ったよね。「当時の法は無知丸出しのゴミでした」くらい言えないの?!って思ったよね。(まあ法治国家として守らなきゃならない線はあったかもしれないが)
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