まみこwith餅さま

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のまみこwith餅さまのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

数年ぶりに再視聴
結末が悲しいのが難ですが
見応えのある名作!

主演ベネディクト・カンバーバッチの魅力もさることながら、脇を固める面々が見事に適材適所で配役され、それぞれの持ち味を充分発揮しているのが素晴らしい。
恋人役キーラ・ナイトレイの頼もしさよ💕

悲劇の天才のオハナシだけれど、彼を見出し、活用し、隠蔽した人々の存在こそが戦慄もの。
タバコを燻らせ、煙幕をはりながら戦局の方向を決める場面が象徴的。
かれらは表に出ず責任を負うこともない。
国民は生命を駒にされるままだ。

戦争の残酷さが端的に描かれていて
アランの功績と罪状の理不尽ともに
重く響いてくる。
半世紀を過ぎ、顕彰され、色々改善されたけれど、根幹のところはどうか。
他山の石ではなく、現在に続く問題として
忘れてはならないと感じた。

それにしても…
クリストファーが健康で長命であれば、彼は救われたのかなぁ…🧐
あんなに急にあっさりと姿を消してしまうなんて…
校長室で衝撃に耐えるシーンは、感情を押し殺すことに慣れた少年の痛ましさでヒリヒリした。

研究チームがまとまって
青春するあたりが一番好きだ!
理解者がそばにいてくれる安心感!
ここにだけ陽だまりの暖かさがあった。
一瞬であっても
しあわせな時間は永遠不滅だと信じたい。