やすたか

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のやすたかのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

数学をテーマとした映画鑑賞会、その2作目。1作目の「ビューティフルマインド」と比較すると、面白いことにかなり出だしの設定が似ている、にもかかわらずそれぞれの天才の演技が全然違うし、作品の見せ方も全く違う点が興味深かった!ごく自然体な「ビューティフルマインド」の天才に比べて(比べてしまったからこそ)本作の天才は、何というか初めはすごくエセ科学者的なきな臭さが拭えてなかったし、設定もその他の人物も、いまいち国家を背負ってる割にノリが軽くてシリアスさがない。そんなやや非現実的な雰囲気だけど、全体のストーリーとかをスリリングかつ初見でも分かりやすく、アクション要素も加えているなーという点で全然違う。正直に言うと最初はいまいちだなーなんて思ってたけど、並行していた物語と徐々に繋がることでなるほどーってなってくる。個人的に何度も主張してきた通り、過去を回想しながら話が進む作品は名作だ!と思っていたが、本作は結果持ち直したものの初めはその過去のストーリーが(わざとでしょうけど)分かりにくくかったし、後半で目的が変わるからいまいち好みの作品ではなかった。やはり実在した人物の話は、人生の中で分岐点が色々あるでしょうから映画にすると難しいんだなあと感じました。
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