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毛皮のヴィーナスのryuのネタバレレビュー・内容・結末

毛皮のヴィーナス(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

嫌いではない・・・。
鞭で打たれるのは。

勿論そんなわけではないが、
なかなかの実験的な映画。

ロマン・ポランスキーといえば、
チャイナタウンとテナントが好きだが、
一番好きなのは、水の中のナイフ。

それは置いといて、
なぜかフェリーニの8 1/2を思い出した。
作り手の苦悩。
そして、現実と虚構の倒錯。

脚本に自分を投影し、丸裸にされる脚色家。どんどん芝居と現実がシームレスになって、芝居が現実となるが、それは女性という存在が触媒となっているからこそ。
終いにはありのままの自分を曝け出すしかないが、放置されるとは何と哀れな。

ポランスキーの描く女性は、包容力があるというか自立しているというか男を手玉に取るというか色々だが、ステレオタイプとは一線を画す一筋縄でいかないことが多い。それがまたポランスキー映画の魅力でもある。
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