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ダイバージェントのvilljobbaのレビュー・感想・評価

ダイバージェント(2013年製作の映画)
2.2
ジャケットだっっっっさ!

中二病ヤングアダルト小説っぽくて避けていたがようやく観た。結果、案の定だった。

面白そうな導入なのだが、社会構造の描き方が浅はか。せっかく無派閥者とか外の世界とか家族と派閥の溝とか闇の深そうな設定があるのに。次回作まで取っておいてるのかな。
現実の資本主義か社会主義か階級社会か貧富の差か人間の凶暴な社会的本能とか何かをユニークな形で浮き彫りにして批判してくれるのかと期待してたが。

あと色の使い方が下手じゃないかと思う。五つの派閥のテーマカラーのうち三色が黒と白とグレーて。ハリポタの寮くらいハッキリさせてくれないと影の薄い派閥の存在が覚えられない。色盲者には優しい設定だが。尺の都合なのか、五つの派閥のうち二つが空気だし...
キャラクターも少なく、派閥ごとの個性がないわ途中から一部が操り人形になるわ、性格の違いで派閥を分ける設定が活かせてない。一部の派閥がまるごと悪人っておいおい。
心理学の観点からも、五つの派閥がアンバランスに感じられる。

老人が全然いないのは何か理由があるのだろうか。なさそう。
設定も展開もツッコミどころは数えきれない。

とはいえ、なんだかんだ自分だったらどこに入るだろうと妄想しながら観れるのは楽しかった。
とりあえず勇敢ではない。
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