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サンシャイン 歌声が響く街のbakuraziのレビュー・感想・評価

2.0
『バーク アンド ヘア』のエンディングで流れていて印象的だった「I'm Gonna Be (500Miles)」が使用されているというのと、『奥さまは首相』でおなじみのジェーン・ホロックスが出演しているというのとで観てみた。

ミュージカル映画としては致命的なことに、歌とストーリーがいまいち噛み合っていない。
噛み合っていない割にはストーリーのほうもくだらないし、所々で前後の整合性が取れていない。
既存のヒット曲を流用して制作したミュージカルなんてこんなものだと言われればそれまでだが、それにしてももう少しどうにかならなかったのか。

私は「I'm Gonna Be (500Miles)」以外にもともとの楽曲を知らないので助かったが、もしプロクレイマーズのファンがこの映画を観たら「名曲を悪用しやがって」と憤慨することだろう。
これならプロクレイマーズのライブDVDでも見ていたほうが遥かにマシである。

強いて言うなら、ピーター・ミュランとジェーン・ホロックスの演技は人情味があって悪くない。
しかし、ベテラン役者の演技で何とか場面を繋いだという、ただそれだけの映画である。
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