大変観るのがしんどい映画だった。ジョン・ル・カレ作品なのでハードなのは覚悟していたが。
主人公の思想には全く共感できず、彼の敵はもっと嫌な人たちで、あとはもれなく可哀想なことに。どうしても欧米人の思い上がりが気になるのでしんどかった。
どうしてこの仕事をするの? 世界の平和のために。 というセリフがとても皮肉だった。自分たちの側にいる人間限定の平和であって、世界の人のためではない。
ヨーロッパのいかんともし難い状況だけはリアルにひしひしと伝わってきて迫力があったのは流石。
芝居も良く上質な映画ではある。