シリーズ第3弾。
前作がスピンオフ的な作品だったので実質これが第1弾からの正統続編。
山守(金子信雄)のお調子者っぷり、打本(加藤武)のヘタレっぷり、槙原(田中邦衛)のズル賢いっぷりがたまらん。こういう腹黒くて調子の良いクズキャラがいるからこそ他のキャラクターも活きる。
インテリヤクザ風の武田(小林旭)も初登場。一作目で亡くなったはずの梅宮辰夫が復活!?と見せかけ違うキャラクターで登場。このシリーズのややこしいところで同じ役者さんが違うキャラで再び登場するパターンが結構あります。
そのためあれ?死んでなかったけ?っていう人が違う人物で何事もなかったかのように登場するのでちょっとややこしい。
それぞれがそれぞれの思惑で動き何かを企む話。次第に争いは広島県だけでなく西日本最大の暴力団・神戸の明石組も巻き込む一大抗争へと発展する(明石組のモデルは山口組)。
梅宮辰夫は明石組の特攻隊長・岩井。辰兄(たつにい)の眉毛がない…かっこよすぎ。
菅原文太兄さんもますます貫禄が増し男気が凄い…
汚いキャラ、クズばかりが多い中この真っすぐすぎる男の存在はやはりデカイ。
登場人物が多くキャラクターを覚えるのが大変になってきたが、それでも一人一人のアクが強すぎてこの個性のぶつかり合いは凄い。
ラストの遺骨を拾うシーンは鳥肌が立ちました。
「いつでも命を落とすのは若者である」の重いナレーションも素晴らしい。