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翼をくださいのなのレビュー・感想・評価

翼をください(2001年製作の映画)
4.3
この作品みると多感な思春期の頃思い出す
自分が納得出来ないことを友達に話したら「もうちょっと大人になったら?」と言われた
物分かりなることが大人なの?
こうやって変な大人が増えていくのかとその子に大事なことを話すことはやめた

確かに子供と大人の境目はある
初めて経験することだから正しいことなんかわからない
(なんなら今でもわからないけど)
不安を抱えてるから同じように不安を抱えてる同年代の友人との絆が強くなる
そこを真っ直ぐ信じる人と環境になれて流れにまかせ始める人がいる
このまま変わることはないと信じてたら裏切られた気持ちになるよね
そこに恋愛がからんでたら尚更だろうなと思う

いい先生もいたけど一つのものしか見えないと差し伸べてくれた手も見えない
それが大人の手なら尚更
自分に近しい大人が辛さを与える人が多いと大人ってだけで同類に見える

そういう時代があった
自分の信念を守ることは楽じゃない
流れにまかせた方が立ち向かうことは減るかもしれない
でも立ち向かうより身をまかせることが辛い人もいる
そして向い続けられる人もいれば力尽きて折れる人もいる
私はこうやって生きてきて良かったんだろうか

正解なんかわからないけど観るたびそう考えさせてくれる映画です
な