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女神は二度微笑むのkojikojiのレビュー・感想・評価

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)
3.8
No.1610
2012年 インド映画

インド映画のサスペンス、しかも大好きな「忽然サスペンス」(勝手に私がつけたもの)だ。

 インドに出張に行った夫が、2週間経っても帰って来ない。夫は出張先で「忽然」と消えてしまった。
 探すのは身重の妻。すぐにでも生まれそうな大きなお腹で、彼女はロンドンから夫を探しにやってきた。
 ところが宿泊先のホテルはそんな男は泊まっていないというし、勤め先もそんな男はうちにはいないと言う。
 仕方なく妻は地元警察に夫の捜索依頼に出向くのだが、この警察が全く仕事ができるような警察ではないのだ。
さて、どうやってこの妻は夫を探しあてるのか。
インド映画にもこんな面白いサスペンス映画があったのかと驚く。

 身重の妻を演じるのはヴィディヤー・バーラン。インドの女性らしく目鼻立ちがしっかりした美人だが、その中でも綺麗で大きい瞳が際立って魅力的だ。インド人の男達は、あまり二枚目を見ないが、どうして女性はこんなに綺麗なんだろう。
彼女の笑顔がすごくいい。

 それで物語だけど、いつの間にか、地元警察官の一人が彼女に惹かれて、捜索の協力をするようになる。この警察官サトヨキ・"ラナ"警部補心得役のパランブラタ・チャテルジーが、彼女の相棒として、なかなかいいのだ。頼りないのに結構頼れて、彼の活躍もあって徐々に事件は明るみになっていく。この事件の進展が私にはテンポ良く感じられて飽きるところがなかった。
こんな事件だから、案の定、いつものようにその背後に巨大な悪が絡んでいた。

 ところが、そのどんでん返しは、全くの想定外。またしてもやられてしまった。単純なのですぐに騙されてしまう。騙しに「まんまと」載せられると、やっぱり映画は面白いと思うから不思議だ。

間違いなく面白い。
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