NATSU

ぼんとリンちゃんのNATSUのネタバレレビュー・内容・結末

ぼんとリンちゃん(2014年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

OPのBL漫画フラッシュがまだ綺麗だなと思える程
オタクのリアルたわごとは共感より痛いという感覚がむき出しでした。
長回しにつぐ長回しで俳優さんたちがセリフを覚えるのが大変なんだと思う。

田舎から友人にあうために上京してきたぼんリンのぼんは大学生でガチ腐女子という事もあって
オフ会の中でももう最初からアナルアナル攻め受け実在の男子も絡めて色々言い過ぎてて
あらららと思っていましたが、そんなのは本当に序の口であった。

ネットでしりあった”べびちゃん”(40代童貞♂)に協力して貰って上京したまま連絡がつかなくなった
かつての友人である肉便器”ちゃんことみゆちゃん(ぼんとおそらく同い年♀)を探しに行くのですが
べびちゃんの実像や そこで知ったみゆちゃんの事、あった事が色々と痛いもどかしい事の連続。

バクマン。の漫画自体はトップの漫画家を目指す少年たちと声優を目指すヒロインの
恋愛ストーリーで右往左往するもこうサクセスストーリーなわけで青春そのものなんですが
その中で含まれているサブキャラである中井さんの話が過剰な痛々しさをお思いの方が
いればもうあんな感じです。そんなエピソードが随所に含まれています。インターホンは舐めませんが。

とはいえこの作品のメインはぼんとリンなわけで、ぼんとリンの関係は本当に秀逸なのです。
友人以上恋人未満のまま、それでもお互いが思ってる事をストレートに言い合ってます。

日頃から リンちゃんはぼんに毒されて腐男子ともなったのですが
リンちゃんが円環の理が~どうたらいいだしたらぼんは魔法少女(ネタ)は嫌いとばっさり切る始末(笑)

ぼんをリンちゃんがねーさんねーさんって呼ぶ辺りや心配して怒るの可愛い。(ここは贔屓目)
ぼん自体は言ってる事思ってる事は本当に痛いんだけれども真っ直ぐで友達思いで理想主義者なんです。
みゆちゃんの言う事が正論なんだしぼんはうけうりの綺麗事ばかりを語ってるにすぎないんだけれども
その摩擦を受け入れて最終的には自分の言葉を模索していく所が良かった。


(2015/2/15)
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