百日紅

機動戦士ガンダムUC/episode4 重力の井戸の底での百日紅のレビュー・感想・評価

4.2
どうしようもなく理想的だった少年が現実を知って。だけど諦めたくないことが沢山ある。
戦争って不甲斐ないな。でも、痛ましいよりも私は「正義ってそうだよな」と思った。

ガンダムの主人公が精神的に未熟な子供が多いのか、それがとても魅力的に作用していたんだなと心の底から思えた。
ちいさい頃は人の数だけ正義があるのがガンダムだと幼心ながら思っていたけど、戦争って全部が全部を己の正義の為にやってるわけじゃない。
違うとか止めた方がいいとか、そういうのを感じながらも後に引けないからなんだとこの作品で感じた。

理想を語れば、そうしてみんなが優しくなれば戦争なんて絶対に起きない。
でもみんなそこまで優しくないし、割り切れないし、過去だって当たり前に振り返る。前に進める人ばかりじゃないよね。
だから多分、悲しいね。なんだと思う。
百日紅

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