こぅ

誘導尋問のこぅのレビュー・感想・評価

誘導尋問(1995年製作の映画)
-
「でも切り札がある 君だ
君の切り札は 僕だ」

オリヴァー・ストーン製作、【ボディガード】のミック・ジャクソン監督による、
全米に衝撃を与えた実際の事件を忠実に映像化した【法廷サスペンス】。


1984年、マクマーティン保育園で幼児虐待があったという通報を、マスコミが大きく報道した…。


被害者は、マルコム・ジョンソン君。
母親が園での虐待を警察に通報。
76歳のバージニア・マクマーティン園長の孫のレイモンド・バッキー(ヘンリー・トーマス)、25歳が容疑者。
検事は、著名なセラピスト、CII(国際児童研究所)のキー・マクファーレン(ロリータ・ダヴィドヴィッチ)に子供達を任せた。
キーは、人形を使った独自の演劇法で虐待の実態を暴いたのだ。
レイモンドの家宅捜索で、部屋からは猥褻写真、女性の下着や裸の人形が出てきた、、
そして、依頼人逮捕!
続いて母親のペギー、高校教師の姉、ペギー・アン(アリソン・エリオット)までも逮捕された!

ニュース報道を観たダニー・デイビス(ジェームズ・ウッズ)が妻の反対を押し切り、弁護に就いた。
対するは、ルービン検事補(マーセデス・ルール)。
導入部(掴み)が
キレのあるカット(編集)で簡潔に、スピーディーに語られる。

アメリカ国民の敵となり、時にぶん殴られ、妻と対立しても正義を貫く(信じる)ダニー。
依頼人、レイモンドを諭したり、喝を入れるダニー。
浮かび上がる新事実。
ダニーと検事補の駆け引き、、

クライマックスは、
30分使っての評決前の公判集で、中々にエグい内容は、不謹慎でも正に 目を見張る 見どころに。
◯的虐待に留まらず、◯◯差別まで露わになるのは胸糞だろう。
今では珍しいエゲツない証拠物品や記録ビデオを提示して、追い込んで行く。
終盤には、被告、レイモンドが証言台に立つ。
彼の嗜好や 異性との性問題 にも切り込まれ、大ピンチに⤵︎⤵︎
そして、ジャッジの行方は、、

ジャッジ後もまだ終わらない、、
◯◯に応じるのか⁈
そして、、7年と1,500万$の戦いの ピリオド に誰もが 唖然 とする⁈⁈

「神様のせいじゃないわ
人間がやったことですよ 神様は関係ない」


総評:
偽物のようで本物!!
2時間オーバーは、一般的には長尺部類だが、7年に渡る長丁場を2時間強に纏めたわけだから 全編濃厚一気 でストレスフリー。
寧ろ尺は足りないだろうが、駆け足とも感じず、事件の概要が知れる脚本は見事で、ミック監督の力量(演出力)が発揮された仕上がりだ!
名優、J・ウッズの熱血漢を始め、オールキャスト迫真の熱演揃いがまた没入させた!
実在した登場人物オンリーでエピソードも脚色(誇張)無しの事実再現勝負でここまで魅せる法廷サスペンスも特筆に値する!
実話サスペンス好きも法廷サスペンス好きもJ・ウッズ好きもチェックして先ず損はないだろう見応えある力作!!
こぅ

こぅ