誘導尋問の作品情報・感想・評価

「誘導尋問」に投稿された感想・評価

rico

ricoの感想・評価

3.8
司法・犯罪心理の授業にて鑑賞 。

海外特有であろう卑劣な言葉の数々に
不快にはなったものの...

司法面接の意義や倫理観について
非常に考えさせられる作品だった 。
特にプレイセラピーの描写は、
セラピストの私情が先行して
証言操作(誘導尋問)がみられていた 。

メディア勢力と真偽が混在して正義が迷子 。
大人がみな自分を守ろうとする姿勢と
有罪を信じて疑わない雰囲気は
何とも言えぬ恐ろしさがあった 。
子どもの声に耳を傾けないなんて、
誰が被害者で何が証言なのか ?

被疑者一家にとっての失われた多くの時間を想うと当時は相当な社会問題となったのだろう 。
その後の人生をも左右する誘導尋問、
私たちは言葉の力を再考するべきである 。
司法面接の授業で鑑賞した。

この映画は、メディアにも一因があるモラルパニックや、権威の下での人間の姿、人種差別、正義という危うい概念について語られている。なにしろ、これが現実に起こったことだ。

権威的な支配の下で人間は、その権威に沿うように行動しがちである。そのことは、様々な暗い歴史からも明らかにされているし、一昔前の非倫理的な心理学的実験でも実証されている。
作品の中では大人たちは自分の中にある正義という名の権威において、モラルや公平さ、客観的認知を放棄し、盲目的に魔女狩りを続ける。子どもたちは、大人の正義に付き合わされ、大人という絶対的な人物から「ない」ことを「ある」と言わざるを得ない、権威の下に置かれる。

人々は「被疑者」というレッテルを貼られた人を感情的に吊るし上げ、客観性に欠け、大きな声にしか耳を傾けない。つまり、メディアだ。

大きな声に耳を傾けて、小さな声にはなかなか耳を傾けられない。大きな声は聞き取りやすいし、盛り上がりやすいけれど、小さな声は聞き取りにくく、わかりにくい。しかし、その事実や真実をわかろうと、理解しようとするならば白黒つけるまえに、立ち止まり、小さな声にも私たちは耳を傾けるべきではないか。小さな声は、とても遠慮がちだが思慮深く、最大限の勇気を持って発されるときがある。それを、私たちは拾っていかなければならないのではないか。

私たちは、今直面している、虐待や種々のハラスメントなどの喫緊の問題について、考える時だと考えた。
hatsumi

hatsumiの感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます

子どもを誘導尋問してしまった人は、子どもたちの権利を守るためにしてしまっていて、故意に貶めるためにした事ではないけど、大人が方向付けてしまうのは怖いなと思った。
ちか

ちかの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大学の授業で視聴。
キーの子供達に対する面接は、子供の自尊心を傷つけ、下手するとトラウマになりかねないもの。先入観は恐ろしいものだと改めて実感。
これが正しい事なら報道による煽動があったという事。

この視点から描かれたから映画も公平性はないが言いたい事はわかるし、これが今も蔓延る。

人って思い込みや信じ込みがあるし、コメントする人が本当っぽいと思ったら断罪しまくったり。

コメントの公平性があった方が良いのか悪いのかは別。

自分自身の意見がなく、いいねとかに流されたりする昨今。

一つの意見に賛同するよりも自分の意見があるのが良い。

めんどうくさがらず。

そういう意味で考えさせられた。
Taka

Takaの感想・評価

3.1
割りと真面目に作られたTVムービー。
数十人の園児に対する性的暴行で保育園の従業員がまとめて逮捕される、
という実際の事件を元に映像化したものだそうだが、こういう作品を観ると、大衆の無責任さと思い込みの激しさと偏見の醜さにゲンナリさせられる。
報道の公正さを追及する声も良く聞くが、大衆の側にも報道を鵜呑みにせずに判断しなければならない義務があるんじゃないだろうかね?