はじめ、一人二役って無理があるんじゃ?しかもおじさんが高校生役するのも無理があるんじゃ?とイロモノ的なものを見る目で見てしまった。でも、コテコテのコメディでというわけではなく、品のいいユーモアが散りばめられていて、なんの違和感もなくて、むしろ舞台を観ているかのようにリアリティがあって、お母さんも素敵で、なによりギヨームの演技力に驚かされた。
大人になって、ちゃんと自分のアイデンティティを見つけられたのは、やっぱりママの言葉や仕草やエレガンスに影響されていたからなんだと思うと、感動に近いものがあった。