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きっと、星のせいじゃない。の4のレビュー・感想・評価

3.6
胸が苦しかった。何度も思考を手放した。泣いた。
こういう系統の作品はあまり…ですが、これは気に入って原作も買ったぐらいです。時間がなくて読めてませんが……。

以下引用です。

「ヘイゼル·グレース·ランカスターです。
オーガスタスは悲恋の相手でした。
私たちは素晴らしい恋をしました。
語りだしたとたん号泣してしまうでしょう。
私たちの恋物語は、私たちと共に死ぬ運命にあります。
私が彼に弔辞を頼みたかった。
他にいないから。
ラブストーリーは語れないので、数学の話をします。
数学者じゃないけど知ってることがあります。
0と1の間には無限に数字があって、0.1 0.12 0.112…と無限に続くんです。
0と2の間にはもっと大きな"無限"があって、0と100万の間ならもっと。
無限に大小があることを教えてくれたのは、私たちの大好きだった作家です。
与えられた数以上の数を、私は手に入れたい。
それにもちろん、ガスにももっと生きてほしい。
でもね、大好きなガス。
私はすごく感謝してるよ。
小さな無限に。
あなたは"永遠"をくれた。
限られた日々の中に。
そのことを私は永久に感謝します。
すごく愛してる」


「ヴァンホーテン様。
俺は善人だけど文章がヘタ、あんたは最悪だけどいい作家。
いいコンビになれる。
頼み事なんてしたくないけど、暇そうだからヘイゼルへの弔辞を添削してほしい。
彼女から頼まれたんだけど、うまく書けなくて。
人は皆記憶に残りたがる。
でもヘイゼルは違う。
真実を知ってる。
100万人の愛より1人の愛を求めて、手に入れた。
広くはないけど深く愛された。
それって最高だろ。
彼女が倒れたとき、俺は自分が死ぬことを言いたくなかった。
ICUに忍び込んで10分ぐらいそばにいたんだ。
目を閉じて青白かったけど、手はいつもと同じだった。
温かくてネイルはブルーブラック。
その手を握って、俺たちのいない世界を想像した。
何の価値もない世界だ。
彼女はきれいなんだ。
いくら見ても飽きない。
明らかに俺より頭がいいし、温かいユーモアの持ち主。
彼女が大好きだ。
彼女を愛せて幸せだよ、ヴァンホーテン。
生きてれば傷つくこともあるけど、その相手は選べる。
自分の選択には満足だ。
彼女もそうだといいな。
OK?ヘイゼル·グレース」


邦題の意味がよくわからなかったのですが、考えてみたところ反語法という結論が導かれました。
他の解釈も教えてください。
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