EDDIE

きっと、星のせいじゃない。のEDDIEのレビュー・感想・評価

4.5
この物語の続きはあなたが紡ぐ。小説で縮まる2人の距離。若くして病に悩まされながらも恋に生きる少女と少年。自分なりのポリシーやメタファーで苦悩を紛らわせながらも懸命に生きるガスに心打たれる。


いやぁアンセル・エルゴートはいい役者ですねぇ。彼といえば『ベイビードライバー』のベイビー役でお馴染みなんですが、個人的には今年鑑賞した『ジョナサン ふたつの顔の男』で彼の演技力の高さに魅了され、それから彼のファンになりました。

本作ではシャイリーン・ウッドリーが演じるヘイゼル・グレース・ランカスターが主人公で、彼女の視点中心で物語は進行していきます。このヘイゼルも若くしてガンに侵されてしまい酸素ボンベが手放せないという辛い状況。
ガン患者支援団体の集会にイヤイヤ参加した彼女は、そこでエルゴート演じるオーガスタス・ウォルターズと出会います。

オーガスタスはタバコを口にします。だけど、火はつけない。これはメタファーなんだと。そんな独特の自分ルールや言い回し、彼の優しさに鬱屈とした日々に嫌気がさしていたヘイゼルは希望が見えたかのようにワクワクします。彼からの着信を待つ日々。それは完全に恋する乙女。

2人は惹かれあい、一気に距離を縮めていき、その中でもとあるオーガスタスお気に入りの小説の「結末が知りたいのに突然終わる」内容について語り合って完全に意気投合。
ただまさにこの途中で終わってしまう小説というのが、「人生」を物語っているようで深いなぁと。
人生は突然終わるものだ、と。ガンに苦しみながら死と隣り合わせの彼らだからこそ見出せた話かなと感じましたね。

本作は、ラストで葬儀がとり行われます(敢えてここでは誰の葬儀かは言いませんが)。
そこでも葬儀は死者のために行われるのではなく、参列者、つまり生きるものたちのために行われるのだとあります。彼ら参列者にとって、死者の物語は突然終わりを遂げるのです。そして、自分たちの物語は自分たちで作り上げる、ただ人にとってはそれはまるで小説を読むかのような感覚。

まぁそんな難しい考察は置いといて、とにかくヘイゼルとオーガスタスの2人は短い間に一気に惹かれあい、深く愛し合います。
「Okey」の合言葉で2人は愛を確かめ合います。

とにかく切なくも儚い、だけど温もりを感じる素晴らしい愛の映画。
エルゴートの演技に惹きつけられます。彼の泣きのシーンは、こちらも涙を流さずにはいられませんでした。ガソリンスタンドのシーンはたまらなかったなぁ。

あとストーリーには全く関係ないけど、オーガスタスがNBAインディアナ・ペイサーズのリック・スミッツのユニフォームを着ている場面があるんですが、バスケ好きとしてはテンション上がらずにはいられませんでした。しかもスミッツってシブいところつくなぁと。

Amazonサイバーマンデーで安く購入したBlu-ray。たまに見返したくなる素敵な作品に出会えました。


寝起きで書いたレビューのためか、語彙力低めな何が言いたいかよくわからないレビューになってますね…。みなさまご容赦ください。。
EDDIE

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