きゃんでぃ

LUCY/ルーシーのきゃんでぃのネタバレレビュー・内容・結末

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

なんか超能力持ちのかっこいい女の人がズバズバ人倒してくスカッとするやつみたいな〜!と思って、ネトフリあさって流れで事前情報も知らず見たんですけど...これ.....

いや確かに超能力持ちのかっこいいスカーレット・ヨハンソンがズバズバ人倒してく描写はあるのでその欲が満たせないことはないんですが

CGふんだんに使ったド派手アクション!をやりたいのか、哲学や思想のはいったSFをやりたいのか、なんかぐちゃ〜ってなってて
まあスナック感覚で一般人死ぬし車はクラッシュして街はめちゃめちゃになるし「そこまでしなくても・・・」みたいな倫理観の無さが、こう、中途半端でこう...わかる?
「だんだん人間らしさを失っていく」というのが序盤のカーチャンへの電話でルーシーの口から告げられるけど、その前後も殺しに戸惑いなさすぎるだろ。そこも半端なのよ葛藤が。倫理観が半端。
草薙素子でもまともな倫理観あるぞ

ルーシーが目覚めたきっかけはマフィアの薬物売人に巻き込まれたことで、その薬物を腹ん中に入れられて(大胆すぎるだろ)、事故で体内に吸収されてしまって...っていうかんじ。
それはわかるんだけど、最後までマフィアを引きずるので暴力暴力暴力!が勝っちゃってるのがもったいない気がした。


少佐の名前出した手前なんですが、話のオチが完全に攻殻機動隊の草薙素子人形遣いエンドやlainのような死してなお偏在する概念っていうだけに比べちゃうところもあるな。
あれらの作品において人が死ぬのって伝えたいことが明確にある効果的な場面じゃないですか。銃乱射血みどろド派手暴力シーンがあっても、テロなり脳への影響なり、なんかしらそれを実行した人間に、テーマを伝えるための役割とか意味があるじゃないですか。
ないからね別に。マフィアだから邪魔な女消したいだけなんだもん。

あらゆる説明端折りまくってる割に脳へのアクセスうんぬんの説明は長ったらしいのもいろいろぼやける原因なのかも。

いや意図的なんですか?知らんけど。映画に詳しくないので。

でもね、スカーレット・ヨハンソンはかっこいい。スカーレット・ヨハンソン欲を満たしたいなら最高だと思う。

ところで「攻殻に似てる」はメッチャ言われまくってたらしいですね。監督も履修済みで影響受けてるかも〜って言ってるらしいし、スカーレット・ヨハンソンはのちのち実写攻殻で素子やっとるし。なんだかご縁があるようすで...。

公開当時も別に知らなかったんだけど、まあなんか、ツッコミたいことはたくさんあるけど観れるな...みたいな感じでした

おわり