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LUCY/ルーシーのsinのネタバレレビュー・内容・結末

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

台湾旅行中の白人女性が韓国マフィアによる怪しい薬の密輸に巻き込まれ、出国検査をスルーするためその薬の入った袋を体内に埋め込まれたものの、密輸中に袋が破けたことによる薬の大量摂取の副作用で、人間が普段使っていない脳の領域が解放され、追ってきたマフィアを超人的な力で撃退していくも、脳の使用領域が100%に近づくにつれて徐々に人間性も失っていく・・・というお話です。

見所は、スカーレット・ヨハンソンの存在感ある演技と、脳を100%まで使ったとき何が起きるのか?の2つだと思います。

特にスカーレット・ヨハンソンに関しては、もし主演が彼女でなければこの映画は特に印象にも残らなかっただろうなと思うくらい存在感を示しており、演技力はミラ・ジョボビッチを彷彿とさせました。

ただ、ラストで脳を100%まで使った状態の解釈は、それほど独創的ではありませんでした。

全体的になんだかイマイチに感じてしまうのは、テーマが壮大なわりにスケールが小さいせいかもしれません。超人的な力を得ても追いかけてくるのは韓国マフィアだけ、そんな彼らとチマチマとした戦闘を繰り広げられてもイマイチ盛り上がりませんでした。

ラストの警官隊と韓国マフィアとの銃撃戦もなんだか無理やり盛り上げたみたいな不自然さもあり、韓国マフィアの謎のスタイリッシュ無駄バズーカは笑ってしまいました。このとき主人公はずっと寝てるので超能力も関係なし、突然スローモーションを駆使したフェイス・オフばりの銃撃戦と、韓国マフィア達のドアップの顔芸が始まって置いてけぼりにされた勢いのまま映画が終わります。途中に出てくるTVモニターなどの電子機器が根こそぎサムスン製で、そのロゴがやたら強調されていたので、そのあたりのスポンサーから演出に横槍が入ったのかもしれませんね。

ギリギリつまんなくないですが、これ見るならAKIRA見たほうがいいですし、AKIRAを見たことあるなら見なくていいと思いました。
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