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LUCY/ルーシーのbelvedereのネタバレレビュー・内容・結末

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

残念ながら、結論から言えば、非常に薄っぺらい映画だった。

しかし、スカーレット・ヨハンソンはがんばった。

着想はおもしろい。

人間が脳を数パーセントしか使っていないという話は、広く知られた話だし、その活用率が上がったら何ができるのか、と想像を膨らませるのは、フィクションとサイエンス、アートとサイエンスを組み合わせるからこそできる作業だ。

総合芸術たる映画は、その表現手段としてもっとも適していると言えるかも知れない。だから期待して見に行った。

果たして、、、、

言語が1時間で習得できるとか、

自分の体内のあらゆる細胞の動きを感じられるとか、

人間はすべてを数字(単位)に置き換えて理解しようとしているが、それはまちがっている。結局の所、すべてを支配するのは時間だ

など、随所に深さを感じるエピソードや台詞があるにもかかわらず、その合間を埋めるものがことごとく悪趣味、低俗、軽薄なので、全体がバカバカしく見えてくる。

頻繁に差し挟まれる自然の映像は美しいが、陳腐な再現映像のせいで、全部台無し。全て偽物にみえてくる。

CGを始め、テクニックは素晴らしいが、センスがない。あるいは、ディレクターがださい。つまり、リュックベッソンがださい。ということではないだろうか。

しかも、CPH4なる、しょうもない薬を作りだした悪の組織は根絶できたのか。ルーシーは何のために命を賭けたのか。結局の所、あまり意味が分からない。

姿が消えるということは、あらゆる所に存在するということーーーーって、これ、甲殻機動隊だし。
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