尿道流れ者

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪いの尿道流れ者のレビュー・感想・評価

3.8
いよいよ話が大きくなり工藤Dや市川ADにも危機が迫ってくる。編集にも力が入り、前作までのただチープな合成ではなく、構図や色合いの工夫であまりチープに見えないながらも、大林宣彦のHOUSE的な編集の面白さは残っていて次作の劇場版に繋げる気合いを感じた。

古代の神という言葉が出てきたり、あっちの世界に入るシーンがあったりと話が大きくなってはいるが、話の舞台は二つの家と会社と寺と小さいので、ホラー映画の閉塞感が濃密で良い。

除霊シーンの久保山さんの演技はとても凄いし、胸ちらしそうで目が離せなかった。

相変わらず凶暴な工藤Dと態度の悪い除霊士の口喧嘩が今回の一番の面白ポイントで、2人とも喧嘩言葉に買い言葉なのですぐにぶつかるのだが、子どものように騒ぐ工藤Dと除霊しながらキレる除霊士のマヌケな感じが安心感と脱力感を感じる笑いで心地良い。
パワーアップした呪いグッズをドヤ顔でみせる工藤Dも見逃せない。