ヒナタカ

グリーン・インフェルノのヒナタカのレビュー・感想・評価

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)
3.4
食人族がダイレクトにもしゃもしゃと人間(生)を食らうゴージャス☆なホラー・コメディでした。

食人族を演じているのは、実際に現地で生活している少数民族“カラナヤク族”の方々。本作の撮影前にみんなが『食人族』を観て、どういうものが求められているかをわかったうえで、撮影に臨んだということです。

みんなの演技が「リアルにこういう食人族が存在しているかも・・」と思わせるものでしたが、とくに族長の女性の目玉を美味しそうに食う演技はアカデミー賞ものの素晴らしさでした。

恐ろしかったのが、どう観ても10歳以下の子どもが撮影に参加していること。
そりゃまあ本作の完成品を観たりはしていないと思うんですが、道義的にいろいろ問題があるような・・・実際にスタッフは5歳の子どもにまで『食人族』を観せていたらしいし(観せちゃダメだろ)。
でも、子どもを登場させたからでこそ、食人族の「あたりまえの食事」の恐ろしさが、無邪気な残酷性が伝わるというものです。

これらのゲロゲログロンチョこそ、観客が望んでいたものでしょう。
食人族やべー人を食うグロ描写やべーまじで18禁だわー。それでいいのです。

しかし侮るなかれ。
本作はストーリーがわりとしっかりしているうえに、社会風刺も込められていたりもします。

序盤の意識高い系の学生の描写はしっかり阿鼻叫喚な後半への伏線になっていますし、食人族に捕まってしまってからの「逃れられない状況」にも説得力を持たせる工夫がされています。
文明人側が何とか状況を打破しようと奮闘する描写もあり、わりとハラハラできるシーンも満載なのです。

社会風刺は、前述の『食人族』と同じく、「食人族よりも文明人のほうが醜いのでは?」という批判(皮肉)です。
スマートフォンのライブ配信とツイッター利用して社会に問題を訴えるという、現代的な手法が取り入れらているのもおもしろいです。

そんなわけで、グロいだけかと思っていたら、意外にちゃんとしてんじゃん!という印象もあるこの作品。ホラー映画好きにはぜひぜひオススメしたいですね。

難点は、喰われちゃう学生がわりといいやつだったりすること。
やっぱりホラー映画好きとしては、いちゃいちゃセックスをしているクズカップルを真っ先に殺してほしんですよね(笑顔)。
本作には「これギャグじゃね」と思わせるコメディシーンもあって、けっこう劇場から笑いも起きるんですが、このおかげでちょっと笑いにくくなっているような気がします。

スタッフの渾身の「緑の地獄」をぜひ体験してほしいですね。
オススメしますよ(ごく一部の人に)。
エンドロール後すぐにおまけがあるので、途中でお帰りなきように。

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