9歳の時に誘拐され監禁された少女とその両親の苦悩を覗き見して楽しむ変態と、それに振り回される関係者の人間模様を描くサイコ・サスペンス。スタイリッシュなデザイナーズハウスから始まるサスペンスはダメな法則発動。あれだけ時系列をシャッフルして見る側をイライラさせといて、「小細工はいらない、約束は守れた？」はない。お母さん役の女優さんの精神的にギリギリな感じはよく出ていたが、ライアン・レイノルズは苦しんで8歳年を取ったようには全然見えなかったけど。事件の中心にいる主役と別のラインで事件を捜査する刑事(だいたい男女のコンビ)のサブストーリーを噛ませてくるシナリオ構成って最近のサスペンス映画でよく見かけるけど、かったるいだけで、ちゃんと機能してるの見たことない。この作品の場合は、もっと明確に「組織」に切り込んでいかないと意味ないよな。
2017.10.8 スターチャンネル(録画)(字幕)
