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アクトレス 女たちの舞台のミクのレビュー・感想・評価

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)
5.0
劇中劇と映画世界と現実世界が交錯し、女優人生の苦悩と常に一緒に過ごすアシスタントの関係性が興味深く描かれていてスリリング。

本読みのやり取りでの演技と、演じてない演技の違いがジュリエット・ビノシュもクリステン・スチュアートも女優魂を見せつけてくれます。オフの時の会話でハリウッドについて嘲笑する大女優と熱弁するアシスタントが妙にリアルでこれは実際の会話を聞いているのか?って本気で思っちゃうほど。ハリソン・フォード共演「逆カブトムシ」には大笑い。

知的な会話で自分の感性を出し合い二人の関係が深まっていき、映画ならファンタジーで終わりそうなところも理性を働かし決断する辺りが現実味増す。いちいち目に付くブラックアウトも舞台をみてるかのような錯覚に陥り、余計に混乱させる演出が秀逸。
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