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ラブ&マーシー 終わらないメロディーのwarmgunのレビュー・感想・評価

4.0
いい映画だった。見ている間、何故か分からないが無性に泣けてきて。ブライアン・ウィルソンの人生が激しいアップダウンの連続なのは知っていたので、それらを映像でドラマチックに見せられたことで余計に感情が高ぶってしまったのかもしれない。さらにあの名曲たちが大音量で流れればテンションも異様に上がってしまう。
60年代のブライアンを演じるポール・ダノが本当に激似。実際にプレイもし唄も歌う。完全憑依している。なにより愛してやまない「ペット・サウンズ」のレコーディングシーンが実に素晴らしかった。ハル・ブレイン最高にいい人。特に大好きな「God only knows」が出来上がっていく過程の描写は鳥肌が立った。
誰からも理解されない孤高の天才の悲哀や狂気が、長い道のりを経て”愛と慈悲”にたどり着き、そしてラストに流れる「素敵じゃないか」。更に本物のブライアンによる「Love and Mercy」。実にいいエンディングだった。
ビーチボーイズ、そしてブライアン・ウィルソンのファンは必見。
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