ミッチ

フューリーのミッチのレビュー・感想・評価

フューリー(2014年製作の映画)
3.7
 見逃していたので観賞。
 序盤、いきなり前線に駆り出された新兵ノーマンの表情は驚きや戸惑いに満ちていて、ローガン・ラーマンの演技うまいなーと思った。そりゃ突然人殺せる方がどうかしてる。彼の視点は見ている側の共感を誘う。
 そんなノーマンを、ブラピ扮するウォーダディーは厳しく優しく軍人として育てていく。彼の姿は男なら間違いなく惚れてしまうほどの魅力があった。

 ノーマンが人を殺すことに徐々に違和感を覚えなくなっていく様子や、ドイツ人女性2人とのささやかな交流、それを壊してしまう粗野な部下たちとのやり取りは、戦争の異常さ、もの悲しさ、やりきれなさを伝える良いシーンだったと思う。その後女性2人があっさり死ぬのは先が読めちゃったというか、やっぱり死ぬんかい!ってなったけど。笑

 ティーガーとフューリーの手に汗握る攻防は必見。その他の戦闘シーンもちょうど良い緊迫した状況が続き、飽きることはなかった。爆発や銃撃戦が花火っぽいとこはちょっと気になったけど、実際もあんな感じなのかな?

 ラストの戦闘前に、全員で酒を回して飲むシーンにはグッときた。ベタだけど良いよね。笑
 また、聖書の一説を口ずさむウォーダディーや、仲間から「マシン」と呼ばれ認められるノーマンの姿にも感じ入るものがあった。それ俺も混ぜて。

 戦争映画なだけに、もう少し踏み込んだ描写は欲しかったかも。でもその分、戦争映画が初めての人には見やすいしオススメ。最後は俺もフューリーに乗って死にたいって思いました。笑
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