私は基本的に戦争映画は得意ではありません。人がバタバタ死ぬスプラッター、ホラー映画は好きです。テロリストをぶっとばすのも大好きです。
要は戦争に美談を盛り込むような作品が苦手です。なので、「永遠のゼロ」がヒットした時は、悪いため息しか吐けませんでした。
そんな私が観た本作。これが自分の求めていた戦争映画に近いのかもしれません。
憎しみと憎しみがぶつかり合う戦場。(f××k！！とか叫びながら撃ち合うの最高でした)
戦場で心が憔悴していく兵士たち。
甘い非現実をぶち壊したり、容赦のない死の描写には思わず顔をしかめてしまいました。
そして、最後に投げかけられた「お前は英雄だ」…英雄とはなんなのだろうか？マシーンとなって敵を沢山殺して国の勝利に貢献するのが英雄なのか。改めて戦争や戦場では道徳なんて通用しない、虚しい世界だと痛感した。
戦車アクションもとてもかっこよかった！やってることは派手ではない、派手ではないんだけれど、息を飲むような緊迫感、一瞬一瞬の判断が生死を分ける。これだけでもこの映画は観る価値があるかと。もっと観たかったなー。それが残念。
戦闘シーンのBGMがものすごくかっこよかった。何でアカデミー音楽賞もらってないの？なら代わりに私が授与しよう。
かなり満足のいく映画でした。
