ロディー

セッションのロディーのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
5.0
幸運にもオンライン試写会に当選したので少しお先に鑑賞!

もう…これは凄まじさすら覚えるほどの名作。鳴り止むことのない狂気染みたビート、そして主演二人の鬼気迫る演技に、まばたきすら忘れてしまうほど見とれてしまった。
余分な部分を省いた無駄のないストーリーの中には終始緊張感が漂っている。
若きドラマーが挑むのは、夢や希望の甘い言葉の一切ない成功と挫折が紙一重の厳しい世界。
そこに引きずり込むのは、飴と鞭…いや、数粒の砂糖と鞭鞭鞭鞭鞭鞭鞭アンド鞭な鬼教授。
二人はお互いに罵り合いながら突き進んでいく。全く新しい形の師弟(?)の物語だ。
やはりJ.Kシモンズは名優だ。彼ほど怒りの演技が凄まじい俳優は21世紀に存在しない。(私にはスパイダーマンの編集長で馴染み深いので、スキンヘッドに新鮮さを覚えた笑)

私は音楽に関してはズブの素人なので偉そうなことはあまり言えないが、人を魅了する音楽が誕生する瞬間を目撃した。と私は思った。
約100分があっという間に感じた素晴らしい作品だった。

ネガティブなエネルギーは時として奇跡を生み出す源になるのだ。
ロディー

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