歯医者のお姉さん

マルケータ・ラザロヴァーの歯医者のお姉さんのレビュー・感想・評価

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)
3.6
チェコ史上最高の映画と言われる通り、とにもかくにも美しい。醜い争いや歪んだルールが横行する中で、悪意の餌食になろうともそれと混じることなく、境界線はっきりと美しいまま。本当に天使が舞い降りたようで惚れ惚れする。観始めは登場人物が見分けられなくて混乱したが、特徴やニックネームの解説がされたりと観てるうちに整理がついてくるので置いてけぼりにはならなかった。恍惚の表情で教会を後にする姿から一転、その愛は汚いものではなかったと、懺悔の必要なんてないと、自ら出ていくシーンが印象的だった。