福福吉吉

ケープタウンの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ケープタウン(2013年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
南アフリカ共和国の都市・ケープタウンで少女の惨殺死体が発見される。捜査にあたるアリ・ソケーラとブライアン・エプキンは死体から薬物反応が見られたため、薬物の売人を捜索するのだが、その薬物には恐ろしい秘密が隠されていた。2人が真相に近づくにつれ、2人の周囲に命の危険が迫ってくる。

◆感想◆
殺人事件の犯人を追うオーソドックスな基本軸にケープタウンという都市の治安の悪さや危険性が絡んで、かなりハードなストーリーになっており、捜査を少し進めるごとに命の危険に晒される展開は他の作品にない過激さを持っていました。

警部のアリ・ソケーラ(フォレスト・ウィテカー)はアフリカの民族であるズールー人であり、公明正大で真面目な人物として描かれています。一方、刑事のブライアン・エプキンは妻と別れ、酒と女に溺れる不真面目な人物として描かれていて、対照的になっていて個性が分かりやすいです。

少女の殺人事件を追うのですが、聞き込みを始めるとすぐに武装した連中に囲まれ、刑事の1人が片腕を切断された上、殺されてしまいます。序盤でこのシーンがあって驚愕しました。話を聞こうとしただけで殺される作品はこれが初めてでした。薬物がらみなので組織として反応することは想像できましたが、初っ端から刑事を潰しに来て「ケープタウンやば過ぎだろう」と思いました。

そこから薬物の特殊性の話が少しずつ出てきて、ストーリーが一気に壮大なものになっていきました。アリとブライアンはそれぞれ動きながら結果を繋いでいくものになっていて、とてもスリリングで面白かったです。

結構面白かったです。特に犯人側の容赦のなさが凄まじく、他の作品にない魅力になっていたと思います。ケープタウンでは私は生きていけません。

鑑賞日:2023年12月14日
鑑賞方法:CS WOWOWプラス
(録画日:2022年10月13日)
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