ライカの3作品目であり、相変わらず興行収入では絶好調で1億ドルを稼ぎ出した。(次作のKUBOで初めて1億ドルを割ることになる)加えて、アカデミーやアニメ関連の賞レースでは必ずノミネートされた。
何故かアメリカ公開から4年も待たされた形になったが、個人的に配給のGAGAを好きになれない理由の一つでもある。
さて、この作品はスタートダッシュに成功している。私はライカの弱点は導入にあると感じているのだが、今作は導入から心を掴んでくれた。話の筋は掴みやすく、見やすくも動きまくるキャラクター、ワクワクするような地下や視点を変えての撮影法。全てがこの物語の期待感を高めてくれる。
中盤以降もスピード感は衰えず、最後まで駆け抜けて言ってくれた。ライカは作品によってはトラウマになるような怖い表現があるが、今作にはそれがなく、子供向けとしても鑑賞出来るように出来ていると思う。ストーリーは少し難しいかもしれないし、教育的ではないかもしれないが。
EDクレジットの途中で制作陣の話が出るので必ず見て欲しい。これだけでスコアが0.1加点した。
総評としては、全体的に間延びもせず終始楽しませてくれた今作はライカ作品では最高スコアになった。正に絵本から飛び出したようなたのしい物語だ。