Bravo!
こういうの観たかった！
メシに食らいつきながら観られる、エンターテイメント系スパイアクション！
韓国映画でスパイものを漁り観していたが、どうも血グロノワール絶賛シリアス系が多くて。
それはそれで素晴らしいんだけど、メシどきに観ると食欲全部却下されていたので、この作品は最高！メシがうまい！
クライマックスが二回あって、一回目では、アクション/コメディ/ホラー/ヒューマンドラマ全てを掛け合わせてきていて巧い！とひきつりながら爆笑。（アメリカ映画のホラー描写みたいなところ皆笑うと思う）
二回目のクライマックスでは迫真のヘリコプターアクション！なかなか珍しい画ヅラなので、おおーと興奮。
この作品、アクションは韓国映画らしからず、さしてゴリゴリにやっている訳ではないが見せ方が巧い。丁寧にこれ撮ってこれ撮ってってやって、役者さんに負担を強いない感じ。
ゴリゴリアクションありの韓国ノワールって、皆プロofザプロだから、こっちは超一般人で圧倒されながら観てたんだけど、この作品では違う。
同じスパイ系（或いは潜入捜査系）のもので『Luck-Key』という韓国映画を観たが、それと同じでゴリゴリの「一般人」を巻き込むことで、わたしたち視聴者の目線をグっと引き寄せている。
「第三者面」から、「本人目線」にさせてくれる。だから、アクション自体にはその分モタつきが出るものの、反ってそれがより立体的な臨場感で迫ってくる。
マジックだ。
今まで観たスパイもの韓国映画では、一番メシがうまかったのではなかろうか。
クライマックスでアホほど撃ち合いがあるものの、なぜか主要人物たちの中では「そんなの関係ねえっ」て、小島よしおなみに無関知笑。
国家の任務とマイファミリーの任務と、そして同期とのバディ感と。
笑いありロマンスあり痴話げんかあり愚痴あり胸アツありアクションあり“ホラー（数十秒間）”ありの、イケイケスパイアクション。
エンディングもアメコミ風な感じで凝っていてクールに決まっている。
『Luck-Key』につづき、韓国映画スパイアクションもので、マイベスト〈演出賞〉でございます。
