しろみさかな

0.5ミリのしろみさかなのネタバレレビュー・内容・結末

0.5ミリ(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

なげぇ…とにかく長い(笑)前半は割とサクサク見れたのですが、後半少しだらだらとした印象です。しかしながら、安藤サクラさんはハズレ無いですね。演技なのか素なのか、天真爛漫な彼女に惹かれました。
人間力というのか、生きる力がビンビンのサワさん。住み込みの仕事が無くなってしまい、それでもヘルパーだった技量を活かしてお年寄りに擦り寄って生活していく姿がすごい…。常識的に考えてありえないんだけれど、とにかく作る料理が美味しそう過ぎて、しかも若いからこりゃぁお年寄りも引っかかるよなぁと(笑)みりん干しなんかもう見てるだけでご飯何杯もいけそうでした。
彼女にとって家事をすることは、今まで仕事でしてきたから苦ではないのでしょう。でも明らかに津川家での家事と、柄本家での家事は違う物だったのです。津川家での出来事が、なんだか愛おしいと思いました。でもやっぱり幸せは長くは続かないのですよね。それは現実もそうですね…。
初めの一緒にカラオケオールしたおじいちゃんが、本当に推せました…。最初ビビり散らかしていたけど(そりゃそうだよな)一緒にお酒飲んだりカラオケしたりして、朝には素性を明かせるくらいに。しかもコートをくれたあたりでもう泣きそうになりました。次の坂田師匠もすごく粋でエピソード良かったです。
何故か柄本家になってから、謎のセクシャリティだったり、子宮が無いという告白が、物語的にイマイチに感じました。むしろ無くて良かったのではと。落とし所を作りたかったのかな?内容もよくわかりませんでした。必要だったのかなと見終わった後もずっと考えてしまいました。タイトルの意味もイマイチ分からず…。息子(娘?)との距離も別に0.5ミリでは無かったような…。
長いのであまりオススメできませんが、安藤サクラさん好きにはオススメできる作品でした。
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