サラッと描いてるけど、なかなかに重たくもあり、それでも淡々と感じるのは、誰でも老いるからなのか。
描かれているすべての人がそれぞれの事情を抱えてるけど、現実もそう。みんな何かしら抱えて、何食わぬ顔して生きている。
あの長尺はこちらがもういいよ…と言いたくなるくらい長尺でないと意味がないし。
実父の介護とうまくコミュニケーション取れない我が子に疲れたんだな、と思っていた母親は実はもっとずっと苦しんでいた。
子の父親であるはずの老人も、そりゃ苦しいよね。気づいてるんだもん。
人が人に優しい世の中であれ、と思わずにいられない。